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『南へ』

NODA・MAP最新作

作・演出・出演: 野田秀樹

場所: 池袋芸術劇場 中ホール

震災以来、大好きな映画館も、美術館も、劇場も

長時間、密閉された建物の中に大勢でいるのが怖くなってしまっていたが・・・

そんな思いも、吹き飛んだ記事を読んだ。

以下、抜粋。

「劇場の灯を消してはいけない」
~この東北関東大震災の事態に上演続行を決定した理由〜

劇場の安全確認の点検を含めて、四日間、劇場の灯を消しました。その間とても居心地の悪く暮らしました。

日頃 「蝋燭一本があれば、どんな時でもやれる。それが演劇だ」と言っていたからです。

現実にはその蝋燭一本も危険だと思いこみ、自分の首をしめるような自主規制下におかれている気がします。何に煽られているのかは知りませんが、とにかく煽られています。無論たくさんの危険がまだ存在していることは分かります。その存在する危険の前で私たちは無力です。

だが、今現在、東京は、罹災地と罹災した人々をこれから粘り強く支援をしなければならない立場のはずです。にも拘らず、連日の過剰なマスコミの報道に煽られたかのように、コンビニの食料品を買い漁り始めたりもしています。私も例外ではありません。水を買いに行きました。スーパーの棚に殆ど、ものがありませんでした。わたしは、買い漁った人々を責めようとは思いません。

人間とはそういうものです。こういう時に、

「ココロ」を忘れてしまう。

が同時に、人間には、その忘れた「ココロ」を取り戻そうとする「ココロ」もあります。

この自分の首をしめる自主規制のような事態は、のちのちの社会や文化に窮屈で不自由な爪痕を残します。つまり

「こういう事態が起こっている時に、音楽や美術や演劇などをやり続けるなどもっての外だ!」

という考えが蔓延することです。そういう強弁を発する人は、いつも守られたところにいます。
だが、音楽や美術や演劇が不自由になった時代がどれだけ人間にとって不幸な時代であったか、それは誰もが知っていることです。

私は何も、劇場にだけ電気を使わせろと言っているのではありません。ただ、

劇場で守る「ココロ」というのは、人間の営みに欠かせないものであると申し上げたい。

日常の営みを消してはならないように、劇場の灯も消してはいけない。

そう思うのです。劇場の灯が消える時は、「ココロ」の灯が消える時です。ただ生きるために「ココロ」を忘れて、今最も苦しんでいる被災者のことも忘れて、モノを買い漁る日が来る時です。私は、そう信じて演劇をやっている人間です。
だから一日でも早く、劇場に灯を取り戻したく思い、本日の上演に踏み切りました。

                                          野田 秀樹

劇場へ。

劇場へ行かなくては!

私は、すぐさまチケットを握り締めて、劇場へ走った。

これは何の偶然だろう。お話は、火山噴火と地震の話しだった。

火山は噴火するか!?

嘘か真か?!

うわさに振り回されるマスコミや民衆たち。

顔も知らない、天皇という存在に命を懸ける青年。

時代を越え、戦争に赴く兵士たち。

時代を飛び越えて、戦争や、神、日本について投げかけてきた舞台だった。

蒼井優ちゃんはじめ、とにかく、エネルギッシュな役者人たち。

舞台中を駆け巡り、身体を使い、喉を使い、声の限りにせりふが飛び交う。

休む暇なく繰り広げられる演出だった。

すばらしかった。

自分たちにできることはなんだろう?

今、日本中の人が考え、そして、無力さに手をこまぬいている人が大勢いる。

無駄な電気を使わない。

日常何気なく使っていた電気を、無駄だと気づいただけでもいい。

 

劇場の電気を、映画の電気、美術館の電気

早く安全に灯るよう、みなで戦っていきたい。

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コメント

りなっち~♪

計画停電もそうだけど使わない電気のスイッチは必ず消すことが大前提ですからね!

投稿: クレパト人。 | 2011年3月27日 (日) 15:39

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